プロフィール Profile
松尾 徹郎 まつお てつろう
ご挨拶
「新糸魚川市」が発足して以来、既に20年が経過しました。その間、世界ジオパーク認定をはじめ、平成27年3月には、待望久しかった北陸整備新幹線も開業しました。「自然豊かな街」糸魚川市は、首都圏まで2時間少々で行くことが出来き、高速交通体系の整備と情報通信技術等の発達により、首都圏と地元での2居住が可能となるなど、快適な生活を送ることができる地理的優位性を持っていると思います。
しかしながら、少子高齢化が一層深刻な問題となり、2024年には消滅可能性都市の1つに数えられました。今後の人口減少と高齢化対策が大きな課題となっており、特に後期高齢者の割合が高くなると共に、老人一人世帯が増加傾向にあります。したがって、福祉をはじめ医療体制の充実とともに、医師確保、看護師、介護福祉士の増強、また、空き家対策にも力を入れて行かなければなりません。
糸魚川市公共施設総合管理指針に謳われているように、今後、施設の更新をはじめ老朽化対策、また産業構造の転換などによる地域活力の低下をどのようにしてくい止めるか、大きな課題でもあります。2025年問題と言われるように、団塊の世代が後期高齢期を迎えるなど、当市においても社会福祉費の増大が見込まれます。加えて防災減災対策にも気を配る必要があり、公共施設の改修や整理統合など計画的に進めなければなりません。
新型コロナウィルス感染症が5類に移行したとは言え、地域経済においては観光・飲食業などのサービス業を中心に小売業全般にわたり苦境が続いています。緒に就いたばかりの外国人観光客をはじめ観光入込客の増大をどのようにして図るのか、地域経済の再生を図らなければなりません。
糸魚川市の当面の課題としては、
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人口減少と共に一層進む高齢化への対応
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公共施設総合管理指針に示されている計画的実施と財源確保
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産業構造転換期における市内産業の育成
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交流人口拡大と産業振興
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医療体制の充実確保
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異常気象等による水害や地震災害など大規模災害に備えての強化、
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農林水産業における担い手確保と過疎化対策
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子育てしやすい街、教育の充実と教育環境の整備
など、予算規模が縮小傾向となる中、糸魚川市の活力を維持するため、一層の行政改革と効率的な財政運営を心掛ける必要があります。
多様化する市民要望に応え、次世代への負担を出来る限り軽減し、今後予想される社会変化と産業構造の変革に対応できるよう、10年先、20年先を見据えた施策の優先順位をしっかりと見定め、課題解決に向け精一杯努力致します。皆様のご理解とご協力ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

経 歴
1956年(昭和31年)4月18日
新潟県能生町生まれ
1980年(昭和55年)3月
駒沢大学 法学部卒業
1993年(平成5年)1月
(社)糸魚川青年会議所 理事長
1995年(平成7年)4月~
2005年(平成17年)3月
能生町議会議員(3期)
総務文教常任委員長
2005年(平成17年)4月~
2024年(令和6年)
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糸魚川市議会議員(現在5期)
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糸魚川市議会議長(3期)
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議会運営委員会委員長(2期)
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総務文教常任委員長
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予算審査特別委員長
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一般廃棄物最終処分場調査対策特別委員長
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議員定数検討委員長
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全国市議会議長会 地方財政委員会委員(令和5年・6年)
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北信越市議会議長会 監事(令和6年)